”流されない読書”

仕事の移動の電車内で”流されない読書”(岩田温著)を読了。

これは図書館で借りた本。

結構面白かったし参考にもなった。

 

自分の世界観を強化するための読書には注意せよ、とあるのが興味深かった。

ある研究によるとヒトラーが行っていた読書がこれらしい。

つまり自身の世界観に合致する記述のみを求める読書。

これは読書に限らず現実世界を見る時も、

自分の考えに合致する現実ばかりを見ようとし、

それ以外のものは見なくなるといった姿勢に通じてしまう。

そうして自分の世界観のみが強化され、

時に過激化され、

その結果は歴史に見る通り…。

あとは、

この本で初めて知った哲学者エリック・ホッファーや、

学生の時に途中で放り出してしまったドストエフスキーなど、

読んでみようかなと思う本も多く紹介されていた。

 

私自身も本は好きな方だ。

移動で電車に乗るときは必ずカバンに本が入ってないと落ちつかない。

学生の時に高田馬場のジャズ喫茶で”深夜特急”(沢木耕太郎著)を読んで、

単純な私は自分もこんな旅をしてみたいと思い、

数か月後には実際に1年以上の旅に出ていた。

私にとって”深夜特急”は自分を変えてしまった本である。

またこのような本に出会えたらな、と思う。