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今日は昼過ぎに新宿に行き”工房のある家”の確認済証を受け取る。

年内に間に合って良かった・・・が、構造の検討書の量がすごい。

図面以外に300ページ以上もある。

上の画像は解析モデル。

 

お施主さんとも相談し、

サッシの色とガラスの種類、

鉄骨階段やその他鉄部の色も、

こちらのイメージの通りに決まった。

鉄部は基本的に赤茶の錆止め塗装を仕上げにする。

コンクリートの淡いグレー、

鉄部の錆止め塗装の赤茶、

アルミサッシはシルバー、

本棚はラワン合板オイル拭きの木の色、

キッチンはステンレスのシルバー、

そこに植えられるシマトネリコの幹や葉の色。

 

今回は例えばサッシとそれが付く鉄骨の色などで一般的によくある意匠的な色合わせ、

は敢えてしない。

出来るだけ素材ごとに即した色のまま即物的にぶつける、

という考え方にした。

 

このお家のお施主さんご夫婦はともに建築の専門家で、

今も建築のお仕事をされている。

今回の住宅の工事が終わったらそこで完成というのではなく、

お子さんお二人と一緒に生活をしながら、

自分たちならではのお家作りを続けていくだろう。

そう言った考え方のお施主さんだから、

居間とかリビングといった部屋はなく、

家族で絵を描いたり彫刻を作ったりピアノを弾いたりという工房がこの家の中心にある。

なので今回は敢えて工事中のような建物にして、

今後お施主さんご家族が自分たちならではのお家づくりが始められる土台となるような、

そんな住宅になればと考えている。