“上丸子の家”柱状改良

今日と明日、
”上丸子の家”の現場にて柱状改良が行われます。

今回のような間口の狭い建物(今回は4Mほど)で駐車場を設ける場合、
在来の木造ではどうしても1階に多くの構造壁が必要となり、
その構造壁が車の出入りの邪魔になってしまうので、
1階はRC造、2階・3階は木造といったような構造になることが多いのですが、
1階をRC造にすると建物の重量が大幅に大きくなってしまいます。
近隣の地盤データを基にすると、
この敷地は多摩川に程近い場所にあるため地盤は軟弱で、
1階をRC造とすると鋼管杭を17mほどの深さの支持地盤まで打つ必要があり、
この場合は地盤調査もスウェーデン式サウンディング試験ではなく、
ボーリング調査が必要になってしまいます。

よって今回は1階・2階・3階・ロフトの全てを木造にし、
建物の重量の軽量化を計りつつ、
柱・梁のジョイント部分を工夫する事で、
建物の間口いっぱいに駐車場が確保できるように考えられています。
(ちなみに今回の建物では全ての階において間口方向の構造壁はひとつも無い)
その結果今回は、
地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験、
そして鋼管杭ではなく深さ5.5mまでの柱状改良で充分といった、
地盤に対しても、
そしてコスト的にも、
負担の少ない構造の建物になっています。