スピーカーの周波数特性の測定

今日は休日なので、
試しにスピーカーの周波数特性などを測定する。
ここの事務所は、
壁と天井はコンクリート、
床はコンクリートにカーペット貼り、
なので音の反射が大きいのではと気になっていた。
スピーカーに向って、
左側はコンクリートの壁と開口部、
右側は本棚、
なので反射の仕方も異なるだろう。
しかもリスニング・ポイントとスピーカーの間には、
大きめの打ち合わせテーブルや椅子が置かれている。
さらにはスピーカーもアンプも今迄いろいろとメンテナンスを重ねてきたので、
一度測定データで確認しておきたいと思っていた。

測定に使ったソフトは
REW(Room EQ Wizard):https://www.roomeqwizard.com/
というとても優れたフリーソフト。
測定結果が悪かったら、
Equalizer APO :https://sourceforge.net/projects/equalizerapo/
というこれもまた優れたフリーソフトがあるらしいので、
周波数特性をフラットに近づけられたらと思う。
ただこのソフトは排他モードでは使えないので、
音の劣化が気になる。
出来れば使いたくないが…

システムの接続は以下の通り。
測定用MIC-オーディオインターフェイス-PC-DAC(TEAC)
-AMP(LUXMAN L-48A)-JBL L150+スーパーツイーター(音工房Z)
スピーカーのJBL L150は今では珍しくなった3WAYのパッシブラジエータ方式のもの。
測定マイクまでの距離はスピーカーから約4M(2等辺3角形の頂点)。
そのリスニング・ポイントで座った時の耳の高さに測定マイクを設置し、
それぞれ4回ずつ測定して平均をとったもの。
音圧は86dB程度、
測定範囲は20HZ~20kHZ。
グラフはすべて1/3smoothing。

測定結果については以下の通り

 

上はLch、Rchの測定結果。
Lch:赤
Rch:緑
想像していたよりもだいぶ良い結果が出た。
LとRで波形が違うのは、
それぞれのスピーカー個体の特性の違い、
そして左右の壁による音の反射の違いもあるのだろう。
平均音圧レベルが、
Lch:84.8dB
Rch:83.7dB
なので左右で1dBほど差がある。

 

L+Rの結果が上。
100~200HZのデコボコがちょっと気にはなる。
これはRchの影響だろう。
だが全体的には±3.5dBの範囲内にほぼ収まっている。
ここは主に打ち合わせスペースとして使用しているから、
部屋自体には何の音響対策をしていないのに、
この測定結果なら満足。
これならEqualizer APOは使わなくてよい。

折角なので、
アンプのバランスつまみでLchRchの音圧バランスを揃えて、
TREBLEつまみを調整して3kHZ以降を少し上げておく。
結果は以下。

 

上がLch、Rchの測定結果。
Lch:黄
Rch:緑
左右の平均音圧レベル差を0.1dBまで追い込んだ。

 

L+Rの結果が上。
オレンジ:バランスとTREBLEでの調整後
青:調整前
調整後の方が低音と高音のバランスがとれていると思う。

ちょっと気になるのはやはり100~200HZの範囲。
原因は何だろう?
いつかスピーカーの素性自体を測定してみよう。