吹抜がもったいない?

「THE突破ファイル」を観て下さった方からお問い合わせを頂きました。
”床面積を犠牲にしないように室内に庭を作ったのに、
あの大きな吹抜をつくるのは矛盾していませんか?”
という内容でした。
おそらくは、
あの吹抜部分も床にしたらもっと床面積を広くできたはずでは?
という意味だと思います。

しかし、
あのお家は容積率いっぱいまで床面積を確保しています。
しかも隠し部屋部分は容積率算定用床面積に含まれていません。
(法規上含めなくて良いのです)
つまり今以上の床面積を作ることは法規上できません。
同じようなことは竣工間近の現場で、
前を通りかかったご近所の方からも言われたことがありました。
”吹抜が大きいけどもったいないな・・・”と。

でもその言葉は、
設計者としては嬉しい言葉でもあったりします。
ある意味、
空間に余裕が感じられる、
ということでしょうから。
それは狭小住宅の設計ではとても大事な部分だとも考えています。