模型の整理

今日は事務所の掃除と、
夕方には期日前投票に行く予定。
私の事務所ではひとつの建物の設計おいても、
複数の模型を作るので置き場所を整理する必要がある。
基本設計では1/100の模型を平均3~40個、
その後に確認のため1/50の模型も4~5個、
敷地周辺模型も1/100と1/50の模型を各1個ずつ、
木造や鉄骨なら1/50の軸組み模型、
実施設計が終わるころには、
最終確認のため1/20~1/30の大きな模型も作る。

上の写真は”空隙の家”の基本設計時の1/100のコンセプト模型のひとつ。
実際には”突破ファイル”で紹介された「吹抜互い違い案」だけではなく、
他にも1/100の模型を数十個もつくって、
複数の案を検討している。

私の場合は図面よりも模型を信頼して設計をしている。
模型を作っては気になるところがでてきてまた作り直し、
それを今度は図面を修正して反映させて・・・
そういった作業を何度も繰り返すことで、
やっとこれならという案が出来ていく。
小さくても模型は立体なので、
例えば1階と3階の部屋との関係とか、
建物自体や室内空間のプロポーションとか、
図面では分かりにくいことがひと目でわかったり、
模型を作って初めて気が付くこともある。
だから図面だけで設計を終わらせるのはとても不安なので、
必ず模型を作って、
これで良いと思える模型が出来るまで、
基本設計は終わらない。

基本設計が固まったら構造模型も作る。
例えば木造なら軸組み模型。
室内の仕上によっては骨組みは隠れて見えなくなることもあるけれど、
骨組み自体をきちんと設計することはとても大事だ。
骨組みに無理があると、
それは室内空間に何かしらの違和感を感じさせてしまうものだし、
何よりも構造上、施工上の問題があったら大変だから。

よってひとつの建物の設計が終わると、
多くの模型が事務所に残ることになる。