フェルマーの最終定理

『 フェルマーの最終定理 』 サイモン・シン著 青木薫訳

 

昨日は池袋で”鶴ケ峰の家”の打ち合わせ。
平面詳細図や矩計図にて、
構造やプラン、寸法等の再確認。
地下RC地上3階木造の建物だが、
部分的に鉄骨を採用。
ちょと変わった構造であるが、
それはこの建物の空間構成の特殊性ゆえのもの。

夜”クラスター・ハウス”のお施主さんからメールを頂く。
検討をしてもらっていた基本設計案でOKを頂く。
こちらも実施設計が始まる。

週末は
『感性の限界 ~不合理性・不自由性・不条理性』 高橋昌一郎著
『フェルマーの最終定理』 サイモン・シン著 青木薫訳
を読み終える。

『感性の限界』は同じ著者による
『理性の限界~不可能性・不確定性・不完全性』
『知性の限界~不可測性・不確実性・不可知性』
の2冊が面白かったので期待して読んだが、
曖昧になりがちなテーマが曖昧なまま語られて終わってしまったような印象を受ける。
だが部分的に面白いところもあった。

『フェルマーの最終定理』は面白かった。
この数学最大の難問に3世紀に渡り多くの数学者が挑戦し破れていたが、
1995年ついにアンドリュー・ワイルズが8年がかりで完全証明に至るまでの物語。
もちろんワイルズもすごいが、
それまでの他の数学者による多くの発見無しには難しかったようで、
リレーで言えばワイルズは優れたアンカーだったのかもしれない。
「谷山=志村予想」や「岩澤理論」など、
そのリレーでは日本人も大きな貢献をしていたようだ。
数学の証明とはとても緻密な理論による構築物なのだなと感じる。
ワイルズの数多くのひらめきと、
それをとことん考え続けるしぶとさが印象的だった。

引き続き同じ著者による
『宇宙創世』(上)(下)
を読書中。