”工房のある家”の確認申請について、
意匠と設備の審査がやっと終わった。
最後に大きな問題になったのが小屋裏収納の取扱いの部分。
このお家には小屋裏収納の取扱いの部分が2か所あるのだが、
最下層にある1か所が問題になった。
ただし、
この部分は基本設計を終えた直後に、
民間確認機関に事前相談に行き問題ないと判断されたので、
その後の実施設計でもそのまま進めてきた部分。
それが実際に確認申請を提出し審査の最終段階でなぜかNGと言われてしまった。
小屋裏収納の取扱いの部分は所謂”ロフト”のような所といった方が分かりやすいかもしれない。
ある規定の面積以内で天井高さが1.4m以下の部分(その他にも条件あり)は、
階数にも含まれず容積率の緩和も適用されるので、
小さな住宅では収納部屋として便利なので今迄何度も設計してきた。
都内では区によっても取扱いが多少異なるので、
それも併せて今回も設計したはずなのにNGと言われてしまった。
(同じ条件で設計した他の建物では問題なかった)
今回はここを階に含めても3階建てのままだったので良かったが、
ただし容積率がオーバーしてしまう。
なので他の方法で緩和を適用させて容積率を何とかクリアさせた。
この際には民間機関の審査の方からアイデアを提示していただけたので感謝している。
ごく普通の分かりやすい構成の建物なら確認申請で苦労することはほとんどない。
ちょっと変わった空間構成の建物を設計すると、
途端にいろいろな法規の適用が複雑になり確認申請もとても面倒になる。
自分で自分の首を絞めているような気もするけど、
良い建物になるはずと思って耐えるしかない。
あと残すは構造の審査のみ。
こちらにも届いた質疑書を見る限り構造設計の方も大変苦労しているはず・・・・
よろしくお願いします。