2023/01/23 住宅設計の考え方

前に知り合いの建築雑誌編集者に、
私の事務所で設計してきた住宅に、
ひと目で分かるようなスタイルがないから、
依頼をするお施主さんも勇気がいるだろうね、
と言われたことがあります笑

私の事務所に設計依頼をしてくれるお施主さんたちは、
その前にマンションを探して、
ハウスメーカー等の展示場も廻って、
でもどれも自分たちが住む家としてしっくりとこなくて、
設計事務所をいろいろ探した中で、
私の事務所に相談にいらっしゃる場合が多いです。

設計事務所にお願いして住宅を建てるということは、
ゼロから始めるということです。
設計依頼を受けた時点では、
私自身も最終的にどういった建物になるかはわかっていません。
マンションやハウスメーカーとは違って、
完成形や完成イメージがないので、
一体どんな建物になるのだろうかといった、
依頼をしてくださるお施主さんにも不安はあると思います。
けどゼロから始めないと得られないものがあるのは確かで、
それを求めて依頼してくださるのだと思います。
そしてそれが私の事務所で最も大切にしているものでもあります。

 

それ、というものは、
そのお施主さんならではの生活スタイルや価値観といったものでしょうか。
確かに私の事務所で設計してきた建物には、
一見して分かるようなスタイルとかが無いように見えるかもしれません。
けど設計をしていく過程の思考方法には統一感があると思っています。
お施主さんの生活スタイルや価値観、
部屋と部屋との関係性(つまりは家族同士の関係性)、
敷地とその周辺との関係性、
光や自然の採り入れ方、
などを重要視して設計しています。
お施主さんご家族や敷地にはそれぞれ個性があります。
決まったスタイルを押し付けるのではなく、
そういった個性を生かしたいと考えて設計しています。
なので結果的に出来る建物も当然、
それぞれ異なってくるのが当然だと思っています。

住宅設計