2023/02/02 片持ちの”コンクリート製テーブル”

上の画像は”中目黒の家”の片持ち”コンクリート製テーブル”。

つまりキャンチレバーなので脚はなく、

腰壁から天板が1800mm跳ね出している。

 

 

コンクリート製テーブル

上の画像は”鶴ヶ峰の家”

キッチンカウンターとダイニングテーブルが一体となっており、

ダイニングテーブル部分がキャンチレバーのテーブルになっている。

一体なので全体で大きなキッチンカウンターのように使うことも出来る。

 

”工房のある家”は7枚のキャンチスラブ(片持ちの床)で構成された建物なので、

テーブルもキャンチレバーでしょ!?ということで、

キャンチレバーの大きなオリジナルのテーブルを作る。

(ちなみにコンクリート階段も洗面台もキャンチレバーにする)

今回はテーブルの長さ2500mmで跳ね出し部分は2100mm。

下はその検討図面。

コンクリート製テーブル

 

コンクリート製テーブル

 

基礎の地中梁から壁状の脚部分を立上げそこから天板が2100mm跳ね出すかたち。

この図を元に構造設計の方と配筋の打ち合わせをする。

構造計算上、

コンクリート自体は重い素材なので自重や、

製作後のコンクリート自体の乾燥収縮で、

一番跳ね出している部分が6mm程下がってくる恐れがある。

なので型枠制作時に先端にあえて6mm程むくりをつけておくことにする。

(先端を6mm程上げておく)

そうすることで製作後の自重や乾燥収縮後に6mm程下がって水平に近くなるというわけ。

 

天板の形状は吹き抜け空間の形状をなぞってパースがついている(先細になっている)。

”工房のある家”の核となる吹き抜け空間に工房があり、

その工房の中心にこの大きなテーブルがある。

ある意味、家の中心的存在だ。

 

このテーブルには6M上にある大きなトップライトから光が落ちてきて、

すぐ脇にはシマトネリコの樹が植えられる。

今はまだ小さいお子さんたちが、

将来家を出た後に、

家にはこんな大きなコンクリートのテーブルがあってね、

みたいに思い出してもらえるようなテーブルになったらと思っている。