上の画像は”中目黒の家”の片持ち”コンクリート製テーブル”。
つまりキャンチレバーなので脚はなく、
腰壁から天板が1800mm跳ね出している。
上の画像は”鶴ヶ峰の家”。
キッチンカウンターとダイニングテーブルが一体となっており、
ダイニングテーブル部分がキャンチレバーのテーブルになっている。
一体なので全体で大きなキッチンカウンターのように使うことも出来る。
”工房のある家”は7枚のキャンチスラブ(片持ちの床)で構成された建物なので、
テーブルもキャンチレバーでしょ!?ということで、
キャンチレバーの大きなオリジナルのテーブルを作る。
(ちなみにコンクリート階段も洗面台もキャンチレバーにする)
今回はテーブルの長さ2500mmで跳ね出し部分は2100mm。
下はその検討図面。
基礎の地中梁から壁状の脚部分を立上げそこから天板が2100mm跳ね出すかたち。
この図を元に構造設計の方と配筋の打ち合わせをする。
構造計算上、
コンクリート自体は重い素材なので自重や、
製作後のコンクリート自体の乾燥収縮で、
一番跳ね出している部分が6mm程下がってくる恐れがある。
なので型枠制作時に先端にあえて6mm程むくりをつけておくことにする。
(先端を6mm程上げておく)
そうすることで製作後の自重や乾燥収縮後に6mm程下がって水平に近くなるというわけ。
天板の形状は吹き抜け空間の形状をなぞってパースがついている(先細になっている)。
”工房のある家”の核となる吹き抜け空間に工房があり、
その工房の中心にこの大きなテーブルがある。
ある意味、家の中心的存在だ。
このテーブルには6M上にある大きなトップライトから光が落ちてきて、
すぐ脇にはシマトネリコの樹が植えられる。
今はまだ小さいお子さんたちが、
将来家を出た後に、
家にはこんな大きなコンクリートのテーブルがあってね、
みたいに思い出してもらえるようなテーブルになったらと思っている。
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