”工房のある家”改め”空隙の家”の錆止め塗料について、
お施主さんと相談。
本来なら錆止め塗装は仕上塗装の下地なのだが、
今回は、
鉄骨階段、手すり、トップライトの骨組み、サッシを受ける鉄骨など、
それらの鉄部はすべて錆止め塗装を仕上げとする。
本間建設さんにサンプルを作って送ってもらったのが写真の3種類。
錆止め塗装には主に、
赤さび色、グレー、白、があるのだが、
今回は赤さび色系を考えているのでグレー、白は除外。
写真の一番手前から、
おそらくもっとも一般的な赤さび色、
マット調で少し渋い感じの赤さび色、
赤さび色というよりはブラウン色、
の3色。
今回は手前から2つ目の、
マット調で少し渋い感じの赤さび色、
を採用することにした。
いかにも錆止め塗料といった赤さび色だけど、
マット調で少し落ち着きもある。
マット調ゆえ、
今後部分補修をしても目立ちにくくてよいだろう。
”空隙の家”は、
すでに使い古しの型枠を再利用して打設した荒々しい表情のコンクリート、
サッシのアルミのシルバー、
キッチンのステンレスのシルバー、
本棚のラワン合板の色、
シマトネリコの樹の幹の色や葉の色、
そして鉄部のいかにも錆止め塗料といった赤さび色、
という色の組み合わせ。
赤さび色はコンクリートともラワン合板とも色の相性はいいはず。
赤と緑は補色の関係でもある。
シマトネリコの樹の葉の緑と、
鉄骨階段の赤さび色は、
お互いの色をきれいに目立たせて見せてくれるはず。
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