時々、
設計契約をする前にラフプランを作ってみてもらえないか、
というお問い合わせを頂きます。
そのラフプランを見て設計契約をするかどうかを決めたいということなのでしょう。
お気持ちは分かるのですが、
特別な事情がない限りは、
残念ながらそう言ったお話はお断りをさせていただいてます。
ラフプランを決める段階を基本設計というのですが、
こちらの事務所では基本設計にはかなり力を入れさせていただいてます。
この基本設計がその後の建物の良し悪しのほとんどを決めるといっても過言ではありません。
だから戸建て住宅でも基本設計には最低でも1か月以上、
場合によっては2~3か月かかることも珍しくありません。
その間にいろいろなスケールで何個も模型を作りながら、
いくつもの案を作って検討を重ねていきます。
(例えば上の画像は”工房のある家”の基本設計時に作成した模型の一部です。)
ただしお施主さんに提示する時はこれぞという1つの案に絞ります。
もしその案を気に入って頂けなかった場合は別の案を作り直すことになりますが、
幸いなことに今迄この最初に提示させていただいた案でほとんど決まっています。
これぞという案を責任をもってひとつ提案させていただくためには、
その他の多数の案を作っては壊す作業が必要で、
どうしても多大な時間と労力が掛かってしまいますので、
設計契約後でしか出来ない作業なのです。