『住人十色』を観て下さった方から、
”空隙の家”のコンクリート打放壁についてお問い合わせを頂きました。
近所で見るコンクリート打放仕上の壁とちょっと風合いが違うので特殊な仕上なのか?
とのご質問でした。
あの壁では中古の型枠を再利用しており、
1階で使ったものを2階や3階でも、
といったように、
あの建物内でも型枠を再利用しています。
その他特殊なことはしておりません。
中古である分、
型枠表面のコーティングにあるムラや、
過去のセパ穴(型枠固定時に使用する金具の穴)の跡などが、
最終的な壁の仕上がりに風合いを与えています。
ツルツルの綺麗なコンクリート打放仕上壁よりも、
よりコンクリートらしい表情が感じられるのではと個人的には思っております。
ただし事前に型枠職人さんとの打ち合わせをを重ねて、
イメージを共有しておくことがとても大事になります。
やり直しがきかないですので。
基本的に幅600mmの中古の型枠だけを使用していますが、
中古ゆえ長さはバラバラです。
それを横使いにして、
高さ方向だけの割付を指定していますので、
縦のパネル目地はランダムになっています。
建物内でも再利用するために、
パネルの割付方にはちょっとした工夫が要ります。
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