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天気のことが気になり、

明日明後日(21、22日)の”工房のある家”のボーリング調査について、

地盤調査会社の担当者に電話して確認をする。

多少の雨でも調査は問題ないとのこと。

やぐらを組んでの調査ゆえ、

台風のような強い風があったら危ないので中止になる。

 

”ちっちゃなガレージ”は天井が低めなので、

シャッターボックス式にせよオーバースライディング式にせよ、

シャッターを付けることは寸法的に厳しい。

なのでフロントサッシ4枚引きに少し工夫を加えて使おうかと考え、

メーカーに簡単な図面を送って問い合わせるも、

出てきた回答は芳しくない。

手を加えることなく既製品そのまま使え、

という強い意識が感じられる・・・

現場時にサッシ屋さんと打ち合わせをした方が良さそう。

 

昨夜から”かたち”(フィリップ・ボール著)を読み始める。

400頁以上ある結構厚い本で内容も濃い。

第1章ーものの形、第2章ーハチの巣の教訓、を読む。

時折読もうとする強い意志が必要になる時もあるが、

内容自体はとても面白い。

第1章で著者の考え方や今後の話の目的が分かる。

”でたらめな突然変異”と”自然選択”によるダーウィンの理論は、

たとえば、

どのようにしてシマウマの縞模様は出来るのか?

鹿の角はなぜあの形なのか?

という個々の生物が形づくられる原因については無口のままであった。

自然選択によって残った、ただそう言うのみである。

けど本当にあの縞模様や角が生存のための最善のかたち(今のところの)なのか?

という疑問はどうしても残る。

先のような、

どのようにして、なぜ、に応えようとした先駆的な学者がいた。

ダーシー・トムソン(1860~1948)がそうで、

生物のかたちが物理的な力の作用でどのように出来るかという問題を扱い、

「生物のかたち」(東京大学出版会)という本を書いた。

つまり進化論とは関係なく、

さまざまな条件下における物理的な力の直接の結果として説明しようとした。

”かたち”、”流れ”、”枝分かれ” の3部作(フィリップ・ボール著)は、

ダーシー・トムソンの考え方の延長線上にあるようで、

生物のかたちがいかに物理的・化学的な力によって規定されているか?

それらによっていかに自然界に見られる複雑なパターンが生成されているか?

についての本のようだ。

この視点では進化論は関係なく、

砂漠に出来る風紋、ウロコ雲、水面の波紋、動物のシマシマ模様、心臓の鼓動、

それら生物も無生物も同列に扱える・・・

まさに私が望んでいた本のようで楽しみである。