緑園都市

緑園都市

 

日曜日、ある打合せを終えた後、

緑園都市(横浜から相鉄線で17分程)に寄ってみた。

 

この駅周辺には建築家・山本理顕さんの設計による7つほどの建物が建ち、

駅前の街並みを形成している。

そのうちのほとんどが下層部に商業施設、

上層に集合住宅を内包したコンプレックスである。

 

それらに共通する最大の特徴は、

建築内部に「通り抜けの出来る道」がつくられている、ということ。

下層部の、地域住民も利用できる「通り抜けの出来る道」には店舗等が並び、

その上空には住戸用のブリッジや階段が浮いており、

それらはゆるやかに繋がれていて、

まるで街路を立体的に折りたたんで出来たような建築である。

 

商業施設や住戸の配列の仕方、

そしてそれらをつなぐ複雑で立体的な径路が、

変化に富んだ様々な都市的なシークエンスを生み出している。

地域に対して開かれた建築のあり方や、

親しみを感じさせる抑え気味のスケール設定など、

大変好感が持てた。

緑園都市