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設計から建物が出来るまで

初回の打ち合わせから、基本設計、実施設計、見積調整・確認申請、現場監理、竣工までの”設計から建物が出来るまで”の流れについて説明します。

主に新築住宅を例に説明をさせていただきます。

不明な点がありましたら、お気軽にContactからお問い合わせを頂けたらと思います。

 

 

初回の打ち合わせ


打合せについては、お施主様のご自宅などにお伺いさせていただくかたちでも、こちらの事務所にいらして頂くかたちでも構いません。

こちらの事務所にいらして頂けた方が、今迄こちらで設計してきた建物の図面や模型も多くご覧にいただけますので、

こちらの事務所の設計についてよりご理解を頂けるかもしれません。

まずはお施主様の計画概要・ご要望・予算等について教えていただけたらと思います。

こちらからも設計に関わる費用・期間・進め方・ご不明点について説明をさせていただきます。

既に土地を購入されている方、まだ購入されていないけど気になっている土地がある方は事前に住所や土地の資料等をメール等で送って頂けますと、

打合せ前にこちらで土地を見学・法規の確認をしてから打ち合わせをさせていただきます。その方がより具体的な話もさせていただけるかと思います。

土地選びにつきましては過去のBlogでも書かせていただいておりますのでそちらもご参考にして頂けたらと思います。

Blog 2023/03/01 土地探し、敷地選び

Blog 2022/08/16 土地選び

 

初回の打ち合わせに関する費用は頂いておりませんので、お気軽にお問い合わせを頂けたらと思います。

 

 

基本設計

お施主様のご要望・予算と、こちらで敷地とその周辺を調査した情報をもとに、計画案を作成させて頂きます。

基本設計期間は約1~3か月が目安となりますが、建物の計画内容や規模によって伸びることもございます。

私の事務所ではこの基本設計をもっとも重視しており、かなりの労力を掛けさせていただいております。

なので設計・監理契約をして頂いてから基本設計をさせていただいております。

1/100~1/50のスケールでたくさんの模型や図面を作成しながら、いくつもの案を作って検討を重ねていきます。

ただしお施主さんに提示する時はこれぞという1つの案に絞ります。

もしその案を気に入って頂けなかった場合は別の案を作り直すことになりますが、

幸いなことに今迄この最初に提示させていただいた案でほとんど決まっています。

これぞという案を責任をもってひとつ提案させていただくためには、

その他の多数の案を作っては壊す作業が必要で、

どうしても多大な時間と労力が掛かってしまいますので設計契約後でしか出来ない作業なのです。

他の設計事務所には初回案を無料や数十万円で提示してくれるところもありますが、

基本設計でその後の建物の良し悪しのほとんどが決まってしまうと私は考えております。

その先何十年も共に時間を過ごすことになる建物ですので、

私の事務所ではきちんと時間をかけて、

出来るだけ良いと思っていただける案を提案させていただけたらと思っております。

お施主様に提示させていただくのはイメージ図・大まかなプランの図面、そして模型です。

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の敷地分析図。こういった分析を元に基本設計のテーマを決めていきます)

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の基本設計時に作製した模型の一部)

 

 

実施設計

基本設計で決まったプランを基に意匠設計はもちろん構造設計、設備設計、コスト設計なども含めた詳細設計を行うのが実施設計です。

この段階ではお施主様と打ち合わせを重ねて、ひとつひとつの材料の種類や、設備機器の型番、コンセントの位置や数まで決めて、

工事用図面を作成していきます。

建物の規模や新築か改装かによって大きく異なりますが、一般的な規模の新築住宅の場合、

大体5~60枚ほどの図面が実施設計では必要になります。

実施設計期間は2~3か月が目安となります。

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の実施図面リスト。計70枚)

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の実施設計図面。3F平面詳細図)

 

 

見積調整・確認申請

実施設計図面を数社(3社ほど)の工事業者様へお渡しし見積依頼・金額調整を行います。

同時に確認申請手続きを進めて工事着手に向けての準備も行います。

見積もりを依頼する工事業者様はこちらで選ぶことが多いですが、

もしお施主様のお知り合いに工事業様がいらっしゃる場合はそちらに依頼することでも構いません。

期間は2か月程が目安となります。

フラット35申請等、通常の確認申請業務と平行して行えない申請業務がある場合は+1ヶ月程必要となります。

 

この間にこちらの事務所では1/20~1/30の模型を作り、設計の最終確認を行います。

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の1/30模型)

 

 

 

工事監理

お施主様と工事業者様の間で工事契約を結んで頂き着工致します。

工事期間は、現場規模にもよりますが6ヶ月が目安となります。

工事期間中は定期的に現場に通い、図面との照合や各検査機関の立ち合いを行います。

工事業者様との打ち合わせを重ねて、施工者側から出された施工図のチェックと訂正を繰り返し、

さらに詳しい図面を新たに作成したりもします。

また、お施主様には見本サンプルの作成・提出を行い打合せをさせて頂きます。

工事進捗に伴い変更が生じた場合は、工事業者様との予算の調整等の対応をさせて頂きます。

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の基礎配筋検査)

 

設計から建物が出来るまで

(上の画像は”工房のある家”の工事用図面)

 

 

竣工

役所・各検査機関の検査を受け、設計事務所並びに施工業者様のチェックを行いお引渡しとなります。

通常、契約後から竣工まで14ヶ月程が目安となります。

お引越し前とお引っ越し後に私の方で竣工写真を撮らせていただきます。

また雑誌等の掲載の為の取材にご協力いただけたら幸いです。

 

設計から建物が出来るまで

©PLUSZERO  ARCHITECT (上の画像は”王子の家”の竣工写真。)

 

 

アフターフォロー

竣工引渡し後もアフターフォローをさせて頂きます。

お住まいになった後も、細かい不具合などについて、施工会社とともに即座に対応させていただきます。

 

 

設計・監理料について

設計・監理料は工事費の12~17%程度が目安となります。

幅があるのは予算・建物の種類や規模・構造形式によって異なるからです。

新築かリフォームかによっても異なります。

外注する場合の構造設計監理料は頂いた設計監理料の中からこちらで負担します。

ご予算の中でバランスを考えたご提案をさせて頂きたいと考えておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

その他の費用としましては、

敷地測量費、地盤調査費、建築確認申請及び中間検査・完了検査費、登記費用、地鎮祭玉串料など別途必要となります。

 

詳細につきましてはContactからお問い合わせください。

 

 


参考リンク

Blogにて”設計について”書いているものもあります。

設計の流れ その1 ”住宅設計、敷地”

設計の流れ その2 ”住宅設計、4つの段階”

設計の流れ その3 ”住宅設計、基本設計”

設計の流れ その4 ”住宅設計、実施設計”

設計の流れ その5 ”住宅設計、見積り”

設計の流れ その6 ”住宅設計、工事監理”

9/22 ”小さい”ということ 狭小住宅

2023/01/23 設計事務所による住宅の設計

2023/01/24 住宅設計・敷地 を読む

2023/01/27 ”狭小住宅の設計”

2023/02/05 余白の空間

2023/02/08 住宅設計、トップライト

2023/02/17 ”住宅設計、基本設計”の流れについて

2023/03/03 無駄な空間 ?

2023/03/08 ””建築・基本設計”は面白い

2023/03/15 住宅の間取 ?