人間の建設

一昨日の日曜日は、
敷地見学のため小田原へ。
10年以上前にインドで知り合った友人が、
やっと色々な条件に見合う敷地にめぐり会えたようだ。
今後が楽しみである。

行き帰りの東海道線車中にて、
『人間の建設』 小林秀雄・岡潔 著 (新潮文庫)
を読む。
理論物理学にも通じていた文士・小林秀雄と、
抽象的な数学の世界に“情緒”が必要と考えた数学者・岡潔。
それゆえ両者には共有する根本感情があるようで、
興味深い対談集になっている。
それぞれの専門分野から一見遠いと思われる他分野への強い関心が、
両者の強い個性となっているようで、
そこが面白い。

建築家・村野藤吾が学生の頃ある建築家に
「建築家になるには、どういう生き方だったらいいか」と聞いたところ、
「まず第一に文学に興味があること。その次が数学が出来ること」と言われた、
とある本に書いてあったことを思い出す。