昨日は”空隙の家”へ。
朝9時から夕方の6時までTV番組の撮影。
午前中はインサート撮影、
午後はリポーターさんが入っての取材撮影。
お施主さんYさんは息子さん娘さんも一緒に、
ご家族そろって出演してくれた。
誤解を恐れずに言えば、
”空隙の家”は一般的な意味での「平均点の高い優等生」的な家ではない。
夏は暑いし冬は寒くもある。
家の中央にある3層分の大きな吹抜でどの部屋もつながっているし、
外壁に断熱材は入っていないし、
大きすぎる開口部やトップライトもある”空隙の家”は、
最近よく言われている温熱環境的な価値観から言えば、
とても不利な要素ばかりの住宅である。
でも”空隙の家”は本質的な豊かさがあるお家だとも思う。
一年の四季の移り変わりを通じて、
雨や曇りや晴れなどの天気の変化を通じて、
1日の太陽や雲の動きを通じて、
”空隙の家”の内部空間は刻々と変化し、
様々な表情を見せてくれる。
その変化を常に身近に感じながら、
日々の日常生活が出来る。
そして同時に”空隙の家”では、
家の中に家族の誰がどの空間に居てもその気配も感じられる。
とても豊かな家だと思う。
”空隙の家”を見て、
温熱環境的にどうこうとか思われる方もいるだろう。
そういった価値観もあるのだろうからまったく構わない。
それとは異なった、
むしろもっと本質的とも思える豊かさを求めたお家なのだから。
Yさんがこのお家に引っ越しをされて8か月ほど経つ。
Yさんご夫婦は、
このお家の暑い寒いは承知の上で、
むしろそれを自分たちの生活の工夫に置き換えて楽しんでくれてさえいる。
昨日お邪魔させていただいて、
午前中のインサート撮影時には、
お家の前で息子さんも娘さんもお父さんお母さんと一緒に遊んでいて、
とても元気そうで仲の良い姿が見れて良かった。
このお家で感受性豊かに元気に仲良く育ってくれたら嬉しく思う。
息子さんは撮影時に、
リポーターさんの案内役になってくれて大活躍してくれた。
ご両親のみの撮影時にリポーターさんが娘さんと遊んでくれていた。
それがとても嬉しかったので寂しくなったのだろう。
リポーターさんが帰る時、
娘さんが大泣きしたのが印象的だった。
今回の取材の番組名や放送日につきましては、
後日に紹介させていただきます。
取材をしてくださったカメラマンさんやスタッフの皆様、
リポーター様、
そしてYさんご家族の皆様、
どうもありがとうございました。