住宅設計、トップライト
上の写真は”つくばみらいの家”の天井。
”つくばみらいの家”は旗竿敷地に建つ平屋の住宅で、
周囲は2階建ての住宅で囲まれているので、
天井が高めの平屋にして上から光を入れようと考えた。
よって”つくばみらいの家”では思い切って屋根全体をトップライトにしており、
中庭も含めて採光は全て上から確保している。
そうすることで周囲からのプライバシーも守っている。
大変なローコストの建物だったゆえこの屋根の設計には苦労した覚えがある。
屋根材には工場とかで使用されるFRP折版を、
断熱材には光を透すものを探してサンプルをもとに厚さを決め、
天井材には養生用のポリ断シート(複層シート)を使い、
天井材の押縁は照明の引っ掛けシーリングから寸法を決めた。
リビングやキッチンなどの共有スペースは、
ぼんやりと明るい自然光による光天井となっている。
イメージしていたのは雲のようなふっくらとした明るい天井。
各個室は合板の天井を貼って光量を絞って、
一部に開口を設けてトップライトにしている。
なので通常の、
光を透さない屋根に開口を設けてトップライトにするという手順とは逆の発想である。
空間の明度として、
中庭>リビングやキッチンの共有スペース>各個室
という強弱をつけることで、
空間の奥行きを作ろうと考えた。
※このページの写真の撮影は全て 新建築社によるものです。
※
設計から竣工までの”家づくり”の流れをまとめたページを作成しました。
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