2023/08/16,17 ”空隙の家”撮影

昨日今日は”空隙の家”の竣工写真撮影のため朝から現場へ。

いつも撮影前には、

どこのカットから撮影するのがよいか大まかなプランをたてる。

建築は自然光の下での状態が最も魅力的であって欲しいという思いがあり、

そういうつもりで設計もしているので、

太陽の動きに合わせて撮影プランをたてることはとても大事。

だから夕景以外は照明はすべてOFFの状態で撮影をする。

 

”空隙の家”での撮影は午前中が勝負になる。

本棚に陽が当たるのは午前中。

本棚は2階寝室からの撮影がメインになるが、

そこの床レベルまで陽が当たるのは午前10時前後くらいからか・・・。

1階は12~13時の太陽がほぼ真上にある時が勝負。

コンクリート製の片持ちテーブルに、

シマトネリコの葉陰が落ちている写真が撮れたら・・・

つまり10~13時の3時間が勝負で、

ほぼその間に想定している写真の7~8割ほど撮影したい。

3階は午後で良いが青空が欲しい。

外観は合間に撮影すればいいか・・・程度。

 

昨日は朝から撮影したが、

ほぼ一日中曇りで駄目だった。

それでも何とか良い写真が取れないかといろいろ工夫するも、

”空隙の家”は開口部も大きいし、

トップライトも大きいので、

竣工写真としては曇り空よりも青空の方がどうしたって写真映えする・・・

せめても夕景ぐらいはと思い日没後まで撮影するも、

疲れもあって集中力が続かず、

ろくな写真も撮れずに終わる。

今回の撮影のために、

バーの常連さんが私の事務所の椅子を運んでくれたり、

3階洗面の吊戸棚の戸に貼る鏡を寸法間違いで間に合わなかったのに、

現場監督さんが気を利かしてアクリルの鏡を仮に貼ってくれたのに申し訳ない。

次の日(17日)の天気に期待し頑張るしかない・・・

天気予報では夏日の晴れ。

 

今日(17日)は朝7時前に現場に行って準備を始める。

あらかじめ撮りたいカットを事前にシミュレーションしておく。

晴れの予報だったが雲が多い。

太陽が雲から出た瞬間瞬間を待って撮影を重ねる。

11~13時は慌ただしかった。

もう今日しか撮影できないので、

場合によっては三脚は使用せずに手持ちで撮影をしないと間に合わない。

階段を昇ったり降りたいしているうちに、

事前に想定していなかったカットを思いついて急いで撮影・・・

今日は疲れたので夕景の撮影は中止にする。

個人的に夕景の撮影はあまり好きではないし・・・

 

事務所に戻ってパソコンのモニターで今日撮った写真の確認。

何枚か小さなゴーストが発生しているけど、

(撮影時に気がついた時は当然ハレ切りをしているけれど)

ある程度の良い写真は撮れていると思う。

やはり今回は縦構図が多い・・・

思いつきで撮った写真もちょっと不思議な感じで良さそう。

この1枚だけであれこれアングルを変えて何枚も試し撮りしたり、

椅子の位置を微調整する必要があったが、

苦労して撮影をした甲斐があった。

けど無理な姿勢で手持ちでの撮影だったからかピントがあまい・・・

明日は施主検査もあるので現像は後日。