反解釈

『 反解釈 』(スーザン・ソンタグ著)

 

昨日は“中目黒の家”の階段詳細図を数枚作成。
階段は “つなぎの空間”として、
建物の中でとても重要となる部分なので、
建物ごとに自ずとデザインが異なってくるのだが、
大変難しい部分でもあることを毎回痛感させられる。

夜はスーザン・ソンタグの『反解釈』(ちくま学芸文庫)を再読。
同著者による『写真論』もそうだが、
この人の文章はとても歯切れが良く鋭いのが魅力。
乱暴に要約してしまえば、
「意味など考えるな。見て、聴いて、触って、直接感じろ。」
ということなのだが、
何日か前に読んだ小林秀雄の
「解釈を拒絶して動じないものだけが美しい、
これが宣長の抱いた一番強い思想だ。
解釈だらけの現代には一番秘められた思想だ。」 (「無常という事」)
という言葉を思い出す。

『反解釈』の中には、
レネやブレッソンそしてゴダールの『男と女のいる舗道』
(個人的にも今迄に観たゴダール作品の中ではこれが最も好み)
などの映画についての文章もあるので、
楽しんで読める。