昨日、
”空隙の家”のお施主さんが現場でキッチンを見られて、
「シンクなどもきれいに作って頂きありがとうございました」
との言葉を頂いた。
さっそくそのことを、
担当してくれたAさんに伝えたら喜んでいた。
既製品のステンレスシンクはプレスで製作されているが、
今回キッチンの製作をお願いした工場では、
シンクは曲げや溶接等で製作される手加工のシンクになっている。
しかも今回のシンクは洗剤置場のある少し複雑な形状のシンクである。
担当してくれたAさんは手加工であるゆえ、
プレスのものよりも多少精度が落ちるだろうと不安に思って、
事前に試作の小さいシンクを持って私の事務所に確認しに来たことがあった。
確かによく見れば、
既製品のプレス加工のシンクとは入隅部分の精度等が違うようにも見えるが、
手加工ならではの良さもある。
そして手加工による1品製作ゆえ、
寸法等も自由に設定できるし、
洗剤置場なども追加できる。
今回はキッチンが半地下で、
自然排水がぎりぎりの高さだったゆえ、
シンクの深さを少し浅めにして、
排水溝の口径も小さくしてもらうことで、
最小限の高さの横引トラップをつけてもらうことも可能だった。
私も現場でシンクを確認したが、
試作品よりもきれいに作ってもらえていたと思う。
Aさん、
今回の仕事の途中で入院することになってしまったりと、
いろいろ大変だったとは思いますが、
よいキッチンを作って頂けたことに感謝します。
ありがとうございました。
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