Pコンとは、
コンクリートの壁の厚さを調整し、
型枠を固定するのに欠かせない部品。
打放コンクリートの壁に丸い穴が等間隔のピッチであるが、
それがPコンの跡。
上の写真の左側が一般的に多く使われているPコンで直径が30mmのもの。
”空隙の家”の室内では右側の直径20mmの小さいものを使った。
直径で20mm/30mm=0.666%なので、
面積的には0.666の2乗の0.444、
つまり半分以下になる。
小さいPコンがあることは型枠大工の加藤さんに教えていただいた。
”空隙の家”はいわゆる狭小住宅なので、
通常よりも小さいPコンを使うことで視覚的効果もあるのではと思い、
右側の直径20mmのPコンを採用した。
確かに通常の大きさのPコン跡に比べてあまり目立たないと思う。
”空隙の家”では中古の型枠を再利用しており、
型枠の割付もランダムで、
すこし荒々しいコンクリートの表情になっているのだが、
Pコンの跡が余り邪魔になっていない。
外部の壁は直径30mmの一般的な大きさのものを使ったが、
コンクリートの壁面合わせにしてPコンの穴をモルタルで穴埋めをしているので、
Pコン跡が目立たなくなって、
よりコンクリートのすこし荒々しい表情が前面に出ていると思う。
建物の大きさや目指すコンクリートの表情によって、
Pコンの大きさや穴埋めの仕方を工夫するのも大事かもしれない。
コメントを投稿するにはログインしてください。