今日の朝は”空隙の家”の現場へ。
豊島区の方がいらして狭あい道路についての現場立会い。
現場に着いたら水道工事中で、
メーターの位置がおかしい。
引込位置の関係があるのは分かるが、
植栽の邪魔になるので、
出来るだけ玄関側に寄せてもらうよう、
やり直しをお願いする。
役所の方が時間通りに現場に到着。
この建物、本当に住宅ですか?
と訝しげに私に聞く・・・。
今迄にも何度もそう聞かれてきたので、
笑顔でもちろん!と返事をする。
狭あい道路の立会い検査は問題なし。
27日に道路工事を行うことになる。
現場では大工の三田さんと桜井さんが本棚を作ってくれている。
厚み12mmと24mmのラワンのランバーコアを組み合わせて本棚をつくるのだが、
大工さんに面白い建物だけど面倒!
と言われた。
けどきちんと作ってくれるはず。
楽しみ。
Aさんも食洗器の前面に貼るバイブレーション仕上のステンレスを持ってきてくれた。
狭い現場だから職人さんの仕事が同時に重なると大変である。
明日は樹と踏石が搬入されて、
樹の向きや石の位置を指示するために、
また現場に来なければならない。
なので今日は写真を撮って早目に現場を去る。
北側隣家間の隙間へと視線が延びる。
浴室の横は吹抜。明日ここに樹が入る。湯舟から樹を見おろせる。
天井高さ1.4mのワークスペースから見る。ここからも樹が見えるようになる。
2FL+1350。右側には木の板が貼られてベンチになる。奥の窓から西側隣家間の隙間を通じて、
通りまで見通せる。
ベンチに座ると目の前に樹が見えるようになる。この家の特等席。
吹き抜けの見上。ここに樹が入る。
中古の型枠を再利用してできた打放コンクリートの壁。
荒々しいけど味わいがあると思う。
こういったコンクリートの表情にしてくれと職人さんにお願いするのは、
結構勇気がいる。
イメージなのでうまく伝わるか分からないし、
型枠大工さんもそういったオーダーは今までなかったらしいので。
そして何よりも、
こっちのイメージよりも汚ならしいものになってしまったらと、
不安で胃が痛くなったこともあった。
コンクリートなのでやり直しがきかないから・・・。
綺麗なコンクリートにしてくれとお願いした方が余程楽なのだ。
けど今回はいい表情になっていると思う。
新品の型枠で出来たつるつるで綺麗な打放コンクリートよりも断然に良い。
新築の住宅だし、
ちょっと目立つ外観の建物ではあるけれど、
このコンクリートの表情のおかげで、
何年も前からここに建っていたような建物にも見えて、
周囲になじみやすくなっているのでは、
とも思う。
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